26060.jpg

瓶に花をさす事いにしへよりあるとはきゝ侍れど(はべれど),

それはうつくしき花をのみ賞して,

草木の風興をもわきまへず,

只さし生たる計なり。

 

この一流は野山水辺おのづからなる姿を居上にあらはし、

花葉をかざり、

よろしき面かげをもととし、

祖さし初めより一道世にひろまりて、

都鄙のもてあそびとなれる也。

 

草の庵の徒然をも忘れやすると手ずさみに、

破瓶古枝を拾い立て、

是にむかひてつらつらおもへば、

盧山爽湘湖の風景もいたらざればのぞみがたく、

瓊樹瑤池の絶境もみみにふれて見る事稀也。

 

・・・たゞ小水尺樹をもつて江山数程の勝概(しようがい)をあらはし、

暫時頃刻の間に千変万化の佳境をもよおす

さながら仙家の妙術ともいいつべし。

 

池坊經典《專應口傳》中,最常被引用的一段。

嘗試以自己的理解翻譯出來。

以下是我的亂譯

 

僅以小水尺樹便能呈現江山數程之勝概,

暫時頃刻之間聚集千變萬化之佳境。

真可謂仙家之妙術。

arrow
arrow

    sawarabi 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()